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■スイングトレードと米国株式

ダウとナスダック
 景気動向から社会情勢に至るまで、日本の株価を動かす材料は数多くあるが、その一つが米国市場の動向である。これまで、『米国が風邪をひくと、日本は肺炎を起こす』と言われるほど、日本は米国に影響を受けてきた。そのため、米国市場が大きく下落すれば、日本の株式市場もその影響を大きく受けるということが予想される。

 米国市場といえばNYSE(ニューヨーク証券取引所)とナスダック(米店頭株市場)の2市場が有名であり、NYSEの代表的な株価指標はダウ工業株30種平均株価、ナスダックの代表的な株価指数は、公開株式全体の値動きを示すナスダック総合指数となっている。

 まずNYSEについて考えることにする。NYダウ平均株価は採用銘柄が30であるため、市場全体の株価を反映できてはいないが、この動きに世界各国の投資家は注目している。2001年における9.11同時多発テロの際に、NYダウが急落し、この影響によって日本をはじめ世界各国の株式市場も急落した。また、NYSEに日本企業が数多く上場しているため、間接的な影響だけでなく、直接的な影響も考えられる。

 次に、ナスダックについて考える。ナスダックは全米証券業協会(NASDA)が管理・運営している株式市場であり、ナスダックの動きが日本株に与える影響も無視できないものである。米国に「ニューエコノミー」と呼ばれる好景気をもたらしたシリコンバレーのIT関連企業の多くがこの同市場に属している(インテル、マイクロソフト、アップルコンピュータなどが代表的な公開銘柄)。

 ナスダックの代表的な株価指数は、公開株式全体の値動きを示すナスダック総合指数であり、ハイテク関連株の占める割合が高いため、ハイテク関連の動向を示す指数とも考えられている。そのため、世界のハイテク株に多大な影響を与える。特に日本株の代表的な株価指数である225種平均株価では、ハイテク株の寄与度が高くなってきているため、ナスダックの動向に大きく左右される。

 2000年9月におけるインテルの業績見通し下方修正によって、半導体市況の先行き懸念が高まり、ナスダック市場が「インテル・ショック」に見舞われ急落した。この時、日本も大きく影響を受けた。日本株市場におけるハイテク株の占める割合は高いだけに、ナスダックの動向には十分注意が必要である。
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