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■株式売買用語の達人
アノマリー
アノマリーとは、合理的な説明のつかない株価の動きの法則のこと。アノマリー現象とも言います。
一般的に、株式市場などのマーケットにおける値動きは、経済合理性に基づいていると言われていますが、 場合によっては経済合理性だけでは説明できない現象もあります。
例えば、「節分天井彼岸底」というアノマリーがありますが、これは節分の2/3頃に株価が天井をつけ、 3/21のお彼岸の頃に底をつく、というような傾向を指します。
その他にも
「12月の株価は安く、逆に1月の株価は高い」
「月曜日の株価は高い」、
「2日から取引が始まる月は相場が荒れる」、
日本株は4月に上昇しやすいという「4月効果」、
アメリカ株は10月に安値を付けやすく、10月に株を買うと儲けやすいという「10月効果」、
80年代、90年代など10年ごとに区切ると、10年の最初頃が安値になり、 10年の終わり頃が高値になりやすいなど様々なものがあります。
これらの中で後に合理的な解釈が可能になっているものもあります。 「12月の株価は安く、逆に1月の株価は高い」というのは、 12月のうちに損をしている株式を売却すれば、その損失によって節税効果が期待できるため、 1月の株価は高くなる傾向が考えられます。
しかし、2日に取引が始まる月は相場が荒れるなどは、合理的な説明をしようがありません。 市場は常に経済合理性に基づいて動くとは限らないということです。
こういった考え方以外にも、合理的な説明のつく市場の値動きを信じることも重要です。 例えば、ビール会社は夏に売上が増加するため、夏にかけて価格が上昇するとか。
過去のデータに当てはめてみて、これは今年も当てはまるという確信が持てるものをなるべく使う方が、 よりリスクの少ない投資を行うことが出来るでしょう。
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