ジム カーナについて説明します。
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■ジム カーナについて

【ジム カーナとは】
ジム カーナ(GYMKHANA)ってご存知ですか?
モータースポーツでは、F-1やWRCが有名であるため、それ以外は知らないという方がほとんどだと思われます。
私もほとんど無知だったのですが、大学時代の親友に自動車部在籍者がいたため、詳しく知りました。

ジムカーナとは舗装された路面コースで競技車両が1台ずつ走行し、タイムを競うモータースポーツです。

ジムカーナは米軍が基地内で行っていたものがルーツと言われています。1960年代頃から盛んになり、当時は広場や広い駐車場にパイロンを並べてコースを作り、競技が開催されていました。その後、80年代に人気が高まって、ジムカーナ専用のコースが数多く設立されました。本場米国ではジム カーナをautocrossと呼びます。ジムカーナという言葉で発展したのは日本だけです。

ジム カーナ(GYMKHANA)を訳すと競技会であるため、日本人の勝手な翻訳によって発展した文化なのです。従って、世界選手権が開催される予定はありません(近年アジアで盛んになっており、台湾などで国際大会が開催されています)

ジムカーナは競技車両が自分の車でよいため、アマチュアドライバーが手軽に楽しめる参加しやすいスポーツです。S字や360度ターンなどのパイロンスラロームをメインとしたコースであるため、他のモータースポーツに比べて低速、かつコースを1台または2台で走るため、(他車との接触がなく)車両が傷つきにくいというのもアマチュアには魅力です。

通常、各競技者が2回まで走行し、2回のうち短いタイムを記録として、より短いタイムを記録した順に順位が決定されます(ちなみに、非舗装路で行われる競技をダートトライアルと呼びます)。

大会会場ごとに異なるコースレイアウト(45秒〜1分30秒程度の走行タイムを想定したコース)が組まれ、大会当日に走行するコースを参加者に公表します。競技開始前に慣熟歩行(コース内に徒歩で入り、路面状態やレイアウトを確認すること)後、競技が開始されます。

会場はレース用のサーキットコースにパイロンを置く場合、ショートサーキットやカートコースをそのまま使用する場合、ジムカーナ専用コースを使う場合、スキー場の駐車場などにパイロンでコースを設定する場合など様々です。

ドライビングテクニックに自信のある方に是非参加をオススメしたいです。
高度なシフトチェンジやブレーキングが要求されます。上級者は180度ターンや360度ターンをします。
全日本選手権等も開催されています。

【競技車両】
特別な車が必要なわけではなく、普段乗っている車で問題ない(レンタカーは不可)
但し、転倒やコースアウト等のアクシデントに備えて、頭部を守るためのJIS C種等の競技用のヘルメット(2輪用も可)の着用が義務づけられています。
また、ハンドル、シフトレバー、サイドブレーキレバーの操作で滑らないようにすること、及び突き指等をしないようにすることのため、指先の出ないグローブの着用が義務づけられています。
長袖長ズボンの着用が最低限必要ですが、大会によってはレーシングスーツやレーシングシューズの着用が必要になります。
尚、車両は改造範囲・排気量・駆動方式・タイヤの種類(Sタイヤとレギュラータイヤの区別)などでクラス分けされます。
公道を走行できる運輸局のナンバー付き車両のクラスが主流ですが、市販車両を競技専用に改造した(公道を走行不可)車両のクラスや、競技専用に設計された車両のクラスもあります。
※競技用に改造した方がタイムが出ますが、制限があります。一般的なスピードA車両では制限が大きく分けて2つあります。
[1.法律による制限]
スピードA車両は公道を走れるナンバープレート付きの車両でなくてはならず、運局の認可を得られない改造をした車両は参加できない(極端なシャコタンや基準外のマフラーは不可)。但し、1995年の10月に運輸省から通達が出され、認可が必要ない改造範囲がだいぶ緩和された。
[2.競技規則による制限]
法律面で問題無く公道を走れ、尚且つナンバープレートも付いていても、標準でない車検対応パーツをセットアップしていた場合、競技に参加できないことがあります。規則で定める範囲を超えた改造をしている車両は、参加が認められません。

【ジムカーナへの参加資格】
基本的に最初は運転免許証だけで充分です。
公式戦の参加に向けて、日本自動車連盟(JAF)発給の競技運転者許可証(Competition Drivers License)が必要になります(クローズドクラスを除く)が、これは後で考えればいい話です。(公式戦と呼ばれる大会はほとんどが年間のシリーズ戦になっており、国際自動車連盟(FIA)傘下の日本自動車連盟(JAF)が公認する競技になります。下位の大会ではライセンス不要クラスが別途設けられていることもあります。また、JAF公認イベント以外にもさまざまな入門レベルのイベントがあり、ライセンスがなくても参加可能です)
日本の場合、競技運転者許可証(Competition Drivers License)はJAFがライセンスの発給を行っています。ライセンスには、国内B級(JAF公認のレースを除く全ての国内競技に有効)、国内A級(JAF公認の全ての国内競技に有効)、国際C級、国際B級、国際A級、FIA(国際自動車連盟公認の国際・準国際競技に有効な資格(競技毎に異なる))といった種類があります。ジムカーナは国内B級ライセンス(通称Bライ)以上で出場可能です。上級ライセンスを取得するには出場回数、入賞記録などの基準を満たし、申請します(国内B級から国内A級にするには、講習会の受講、及び合格が必要)。

【大会の種類】
最上位のシリーズはJAF全日本ジムカーナ選手権であり、その下位に各地区の地方選手権が存在します。
各地区内の公式戦はJAFに所属する各地区の JMRCという団体が管理しており、例として最も地区内の人口が多い関東地区では、上位から順に「JAF全日本選手権」−「JAF地方選手権(JMRC チャンピオンシリーズ併設)」−「JMRC関東ミドルシリーズ」−「JMRC各都県シリーズ」という順に形成されています。
その他にもライセンス不要の多様な入門レベルのイベントが存在し、時にはシリーズ戦になっているものもあります。ただし、全日本選手権・地方選手権の出場資格ないし基準は一応規定があるが、それぞれの大会(競技会)主催者が判断しているため、階層構造は一概に信用できません。
ちなみに、ジム カーナができるサーキットは全国にありますので、ジム カーナ コースと検索してください。

【国内B級ライセンスの取得方法】
国内B級ライセンスの取得には次の4つの方法があります。
1.クローズド競技会の出場証明
競技会を主催するクラブに所属する会員のみに参加を許可する競技会(または通常競技会内で主催クラブの会員のみに参加を許可するクラス「クローズドクラス」)に出場し完走証明を取得する。
2.B級ライセンス講習会の受講
JAFが認定する「B級ライセンス講習会」を受講する。講習会の開催日・会場等はJAF会員に送付される「JAF MATE」やモータースポーツ関係の雑誌に掲載されています。
3.筆記による資格試験に合格
JAFの定める筆記試験に合格する。競技会や講習会の少ない離島等で利用されます。
4.JAF登録(準加盟を除く)クラブの推薦
JAFの加盟・公認クラブまたは特別団体の代表者の推薦を受ける。
※いずれも申請資格取得後30日以内に申請しないと無効。また、JAFの会員である事も必要。

【競技車両のクラス区分】
車両の排気量や改造範囲によってクラスが分かれます。
競技種毎に内容は異なりますが、基本的にジムカーナではJAF国内競技車両規則第4編スピード車両規定という規則に従います。
・スピードA車両
足回り(ショックアブソーバー、スプリング、スタビライザー、ストラットタワーバー等)やシート、ハンドル等の変更、4点式シートベルトやロールバーの取り付けが可能なクラス。エンジン出力の向上につながるエンジン本体や吸気系(ターボチャージャーやスーパーチャージャー等の過給器)や排気系(マフラー等)、コンピューターの改造に制限がある。
・スピードC車両
エンジンやボディ形状の改造が可能なクラス。制限はあるが、排気量のアップが可能。
・スピードD車両
改造範囲無制限のクラス。専用競技車両もある。

【ジムカーナの動画】
最近では、ジムカーナの動画がネット上によく落ちているので、見てみるのも面白いと思います。
YouTubeでジムカーナと検索すればたくさん出てきます。

【おすすめ雑誌】
ジムカーナやダートトライアルの専門誌は「スピードマインド」がオススメです。



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