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■チャートの読み方
ローソク足
ローソク足は、株価の値動きを分かりやすくしたいという考えから生まれた株価表示方法です。歴史は古く、江戸時代に生み出されたものです。由来としてはローソクに似た形で図示することから
「ローソク足」
と呼ばれています。
このローソク足を用いて株価の推移を示したものをローソク足チャートと呼んでいます。
近年では海外(アメリカ株式市場)でも、株価表記方法として使われています。名前もローソク足チャートを引用し、「キャンドル・チャート」と呼ばれています。
ローソク足チャートは、時間の経過に伴う株価変動とその上昇、下降の強さを視覚的に表示しているので、ある期間の終値に至るまでにどのような動きをしてきたかを認識することができます。例えば、ある時点で同じ株価を示す銘柄があったとしても、上昇してそうなったのか、下降してそうなったのか等、トレンドの違いを知ることができます。
また、他の指標(TOPIXや日経平均、同業他社のトレンド)の動きと一緒に分析が可能であるといった特徴もあります。では、実際にローソク足の作り方を見てみましょう。
1本のローソク足は、4つの情報、「始値」、「終値」、「安値」、「高値」を含んでいます。これらのローソク足での表し方について以下で述べます
・始値<終値の場合、長方形の内部は白抜きで表示し、「陽線」と呼ぶ。
・始値>終値の場合、長方形の内部は黒塗りで表示し、「陰線」と呼ぶ。
・この始値〜終値の長方形の部分を「実体」と呼ぶ。
・この実体から、上方向に高値まで線を伸ばし、下方向に安値まで線を伸ばす。この実体から伸びた直線を「ヒゲ」または「影」と呼ぶ(上の線を「上ヒゲ」、下の線を「下ヒゲ」)。
このローソク足から読み取れるものとして以下の内容が挙げられる。
ヒゲが短く実体が長い陽線
「安値付近で始まり、高値付近で終了」と分析できるため、株価上昇の傾向有り。安値圏で出現した場合は買いのシグナル。
ヒゲが短く実体が長い陰線
「高値付近で始まり、安値付近で終了」と分析できるため、株価下落の傾向有り。高値圏で出現した場合は売りのシグナル。
下ヒゲが長い陰線
「高値付近で始まり一旦安くなったが、上昇して始値付近で終了」したと分析できるため、下降後の上昇の強さを示している。安値圏で出現した場合、上昇に転じるシグナル。
上ヒゲが長い陽線
「安値付近で始まり一旦高くなったが、下落して始値付近で終了」したと分析できるため、上昇後の下降の強さを示している。高値圏で出現した場合、下落に転じるシグナル。
上ヒゲと下ヒゲが長い
「始値から上昇(下落)し、高値(安値)をつけたが、その後に下落(上昇)に転じ、安値(あるいは高値)をつけたあとで、再度上昇(下落)したと分析できる。高値圏や安値圏で出現した場合は、動きが反転するシグナル。
新値足
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